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自分の弱さを認めること


 医療チームは多職種からなる。チーム医療のポイントは、それぞれの専門職が自分の強みと弱みを知り、お互いにリスペクトしながら互いに補完し合うことだ。自分の弱みを知り、それを認めることには勇気がいる。しかしちょっと勇気を出して、自分の弱さを認めれば、逆にチームメンバーとの絆を深めることができる。弱さを認めることは成長の入り口だ。

 聖書にはこうある。「キリストの力が私のうちに宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう」(コリントの信徒への手紙二 12:9)。この言葉は、弱さを隠すのではなく、受け入れることで、人との関係や内面の成長につながることを教えてくれている。

 またコリントの信徒への手紙では、パウロが自分の弱さを認める中で神の力がより鮮やかに現れることに気づいたことを述べている。パウロの「わたしは弱いときにこそ強いからです」という言葉にもそのことが表れている。人間の弱さの中にこそ、神の力が最も明らかに現れるということだ。

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