
横須賀にいると、医者の飲み会でよく出るクイズがある。三笠クイズだ。横須賀の誇りは日露戦争の日本海海戦で旗艦を務めた戦艦三笠だ。三笠は今でも三笠公園に記念館として保存されている。横須賀に来たばかりのときは、医者の集まりで、横須賀の医者からよく聞かれたものだ。
「戦艦三笠が建造されたのはどこか知っているか?」、「三笠の主砲は何サンチ砲か知っているか?」、「司令長官の東郷平八郎の出身藩はどこか?」など。どうも横須賀の医者にはミリタリーフェチが多いようだ。
そういう私も横須賀に来てから、お客がくるとやはり戦艦三笠を案内して、市内で海軍カレーをごちそうしている。
横須賀市の衣笠で訪問診療をしていると、104歳の元薬剤師の女性から、ときどき「女学校のときには海軍さんにあこがれていた」という話を聞く。「今の海上自衛隊はどうですか?」と聞くと、「昔の海軍さんの方がずっとかっこよかった」と言う。
さて、三笠クイズの答えは、三笠はイギリスのヴィッカース社の造船所で1902年に作られた。日本海海戦が1905年だから、出来上がって3年余りの最新鋭艦だったのだ。また三笠の主砲は30サンチ(㎝)砲だ。そして司令長官の東郷平八郎は薩摩藩の出身だ。
これが答えられてようやく横須賀ミリタリークイズに合格だ。