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尿潜血3プラスと膀胱がん


 外来で70代の女性が、健康診断で尿潜血3プラスということで、精密検査にこられた。尿白血球も2プラスなので、尿路感染かもしれないと思いつつ、念のためと泌尿器科を紹介した。その患者さんの泌尿器科からの返書が今朝、届いた。なんと膀胱がんだった。

 先月も健診で尿潜血プラスの女性を泌尿器科に紹介して、膀胱がんが見つかったばかりだ。なんと月をおかず2人続けて尿潜血プラスで膀胱がんが見つかり、びっくりした。

 膀胱がん患者の約85% は、最初の症状は、だれの目で見てもすぐわかる肉眼的血尿だ。トイレが赤くそまるのであわてて病院にやってくる。こうした患者さんはたいてい泌尿器科に直接受診することが多い。

 このため内科外来に健診の尿潜血から膀胱がん見つかることは少ない。でも高齢者でとくに尿潜血3プラスのような場合は、すぐに泌尿器科に紹介したほうがいいのだろう。つい女性の場合、尿路感染が頭にあるので、尿路感染で忙しい泌尿器科の外来の先生を煩わせるのも気が引けて、つい紹介することをためらう。けれど高齢者で初めての尿潜血3プラスだったら迷わず泌尿器科に紹介したほう無難だろう。

 一方、若い人で尿潜血1+の人は、早朝尿でもう一度検査しなおすと言うのもありだ。一過性の潜血であることが多い。

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