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開原成允先生


開原先生とのツーショット(2008年2月国際医療福祉大学青山キャンパスで)

 開原成允(しげこと)先生が2011年1月、国際医療福祉大学の青山キャンパスで会議中に倒れられたとき、私も会場に居合わせました。心臓マッサージを受けている開原先生を、実際に目の前で起きていることとは思えず、為すすべもなく呆然とするばかりでした。享年74歳でした。もうあれから14年がたっています。

 開原先生は日本を代表する医療情報学の大家でした。開原先生が医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)の理事長をされているころから、先生が班長をされている厚労省の班会議に私も呼んで頂いたりして、親しくおつきあいさせていただくようになりました。その後も私が国際医療福祉大学の大学院に移るときにも大変お世話になりました。

 開原先生は、かざらないお人柄から大学院の院生のみんなから慕われておりました。院生との飲み会にもよく開原先生をお誘いしたものです。院生にかこまれた開原先生は、いつも機嫌がよくて、トトロの森や、のだめカンタービレのアニメのお話をするのが大好きでした。特に「のだめカンタービレ」のアニメは絶賛していて、「主人公の野田恵さんが出身地の大川ではどうして評価されないんだ・・」と怒っていらっしゃいました。

 さて先年、大学院の同窓会で、外苑の銀杏を見ながら開原先生の好きだったワインを飲みながら、院生OBやOGたちと開原先生の思い出話に花が咲きました。・・・という訳で、開原先生はいまでもみんなの心の中では元気に生きていらっしゃいます。

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