
ブラザーズ・フォアの“Try to Remember”が好きだ。9月になるとこのメロデイ―が自然に口を突いて出てくる。この曲は、1960年のオフ・ブロードウェイ・ミュージカル「The Fantasticks(ファンタスティックス)」で歌われる。
”Try to remember the kind of September When life was slow and oh, so mellow”
このフレーズは、穏やかで優しかった過去の9月を思い出そうとする気持ちを表している。歌は、季節の移ろいとともに、若かりし頃の感情や記憶をたどるような構成になっていて、特に“Deep in December, it’s nice to remember”という締めくくりが心に沁みる。
ブラザーズ・フォアは、1957年にアメリカ・ワシントン州シアトルで結成されたフォークソング・グループだ。ワシントン大学の学生4人が学生クラブで出会い、音楽活動を始める。作詞はトム・ジョーンズ、作曲はハーヴィー・シュミットだ。
暑い夏が終わり、9月半ばになって急に涼しくなった。季節の移ろいとともに、心も感傷的になる時期だ。曲中では、緑の草原や黄金色の穀物など、自然の描写を通じて感情の揺らぎを表現している。この曲は、ただのラブソングではなく、人生の記憶と感情を静かにたどる旅を思い出させる。
この歌が日本で流行したのは1960年代後半から1970年代、それから5~60年、人生もすっかり秋だ。物忘れをするようになった家内に”Try to remember “と言っている。
