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お正月明け外来


 今年のお正月は9日間の大型の連休だった。このため休み中にたまった患者さんがお正月明けの外来に押し寄せてきた。そうした中でめまいや胃痛、肩痛でこられた中年から高齢の女性が立て続けに来られた。

 めまいの方は電車に乗って仕事に出かけようとした途端めまいに襲われて電車から降りて、そのまま外来に直行で来られた。初めての経験だという。「更年期でしょうか?」と言う。こんなときはまず「お正月に何か変わったことはなかったですか?」と聞く。「実は・・・夫と喧嘩をして別れ話でもめた」と見る見る涙目になって言う。「それが原因ですよ。体がSOSを出しています。すこしご主人と距離をおいて休まれては?」と言った。

 もう一人の方は胃痛がするという。これもお正月に単身赴任の夫が帰ってきたのがストレスだという。「もうご主人は赴任先に戻られたのですか?」というと「まだ家にいる」と言う。「もう少しのがまんですよ」と言う。

 また右肩が痛いという高齢女性は「子供とマゴとひマゴがお正月にやってきて、食事作りが大変だった」という。「50肩の再発ですね」というと「70歳でも再発するのでしょうか?」という。「もちろん、まだ若い証拠ですよ」というと「そうですか」とにこやかに納得して帰っていかれた。

 お正月あけのこうした女性の人生相談外来はもう少し続きそうだ。

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