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  • 黄疸の見分け方

    黄疸の見分け方

     横須賀の衣笠病院で週2回外来を担当している。初診患者を担当しているので、さまざまな患者さんと出会う。中でも印象的なのは黄疸(おうだん)の患者さんだ。皮膚の色が黄色くなるあの黄疸だ。黄疸は英語ではジョ…

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  • 画期的な新薬とは?

    画期的な新薬とは?

     著者には画期的新薬の価値を思い知った経験がある。1980年代の初め著者がまだ駆け出しの外科医で旧国立横浜病院にいたころの事だ。当時はまだ胃潰瘍の治療に胃の3分の2を切除する広範囲胃切除術を行っていた…

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  • 医療計画の過去、現在、未来

    医療計画の過去、現在、未来

     日本で医療計画が導入されたのは1986年の医療法改正だ。このときはじめて医療計画により病床規制が導入される。二次医療圏ごとに必要病床の上限規定を設けて、それ以上病床が増えないように規制したのだ。  …

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  • 市民病院の経営形態見直しと市長選

    市民病院の経営形態見直しと市長選

     ときどき市民病院の経営見直しのお手伝いを頼まれることがある。こんな中、市長選挙がらみになった例を二つほどご紹介しよう。  ある県の市民病院の民間移譲で移譲さきの選考委員長を頼まれた。病院は100床で…

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  • 高額療養費制度見直しとバイオシミラー

    高額療養費制度見直しとバイオシミラー

     高額療養費制度とは抗がん剤などの高額治療をおこなっても自己負担分の上限額が決まっていて、それ以上は自己負担分の支払いが免除される制度だ。患者の経済的な状況にかかわらず治療を受けることが出来るという優…

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  • バイオシミラーも消えていく

    バイオシミラーも消えていく

                 日本バイオシミラー協議会資料より  2024年からスタートした医療費適正化計画で、バイオシミラーの新目標が設定された。新目標は2029年度末までに、「バイオシミラーに80%以…

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  • 病院建築費の高騰

    病院建築費の高騰

     最近、横浜の我が家の近くの病院の新築移転の計画が延期になった知らせが入った。横浜市港南区にある済生会横浜市南部病院(500床)は築40年で、2028年をメドに、近隣のごみ焼却場跡地への移転新築を計画…

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  • 後発品供給不安の解消はいつ?

    後発品供給不安の解消はいつ?

     2021年の日医工、小林化工の後発品品質不祥事以来、後発品の欠品、不足が5年目を迎えている。しかし、その出口が見えない。この供給不安の解消にあとどれくらいかかるのか?  厚労省も今回の不祥事や供給不…

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  • 後発品供給不足の犯人は?

    後発品供給不足の犯人は?

     この冬の感冒シーズンに外来で咳止めやたん切り薬を処方しても、院外薬局から相変わらず「流通が滞っています」と電話がかかってくる。2021年の小林化工、日医工の品質不祥事以来、後発品の3割近くが出荷調整…

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  • 協会けんぽ後発品使用割合

    協会けんぽ後発品使用割合

     協会けんぽの後発品使用割合が、2024年9月には、47都道府県のすべてで80%以上に達したことが明らかになった(図)。これまで唯一80%を割っていた徳島がついに80%クリアしたからだ。この結果、全国…

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